2003関東インカレby ヌレギヌさん(掲示板より抜粋)

・5月11日(初日) 国立競技場

プログラムを見てまず気がついたことは、『関東学連にはパリ世界選手権20キロ競歩の
候補選手が3人もいるんだった』選考会はすべて終了していますが、この3人(順大・山崎、
東洋・松崎、日大・谷井)がどんなレースをするかものすごく気になりました。

●男子10000mW
優勝 松崎彰徳(東洋大)39分36秒95
2位 高田浩二(明大)40分04秒28
3位 谷井孝行(日大)40分09秒66
※山崎勇喜(順大)はDNSで間違いないと思います。
レースは松崎が堂々と先頭を行き、小柄な谷井が隠れるようにすぐうしろ。かなり早い時点
で先頭集団は5人になる。3500手前で松崎外に切れるように逃げて谷井を前に出す。谷井
はたぶんいやいやながら前に出る。4900からの直線で松崎、今まで休んでいたのかここで
一気にピッチをあげる(ここまでキロ4分ペースのところ、ここからの1000mで20秒くらいペー
スアップ)。谷井だけは何とか付こうとするが我慢できたのは200m程度。松崎がどんどん引
き離し、早くも勝負あり。2番手争いは3番手で粘っていた高田が7000過ぎから谷井をじりじ
り追い始め、9000付近でついに追いつく。がしかし前には出ずに谷井の後ろにつく。9400手
前の給水所で高田で給水をした隙に谷井がスパート、5mほど差をつける。私はここで2番手
争いも勝負ありと思い、目を切って松崎選手のラスト1周を見ていたら、いつの間にか高田選
手が完全に前に出ていたのでした。もしかしたら9400で見たことが私の勘違いかもしれませ
んが・・・・・。松崎選手、輪島での好調そのままの良いレースでした。

その他女子の結果を書いておきます、
●女子5000mW
優勝 小西祥子(筑波大) 22分23秒03
2位 川津登志枝(国士大) 22分44秒95
3位 大浦洋子(国士大) 22分53秒67
小西選手がペースをつくる集団は1000mで早くも5人。2000時点まで自分が確認しただけで
先頭集団にイエローカードが3枚。誰に出したんだろう、と思っているうちにレース中盤で小西
選手ペースアップ。2番手を進んでいた川津選手だけは少し我慢していましたが、ほどなく小
西選手の独走となる。2番手以降は、川津−大浦−木村なつき(早大)−野口恵=4位(東
学大)とばらついている。ところがまた私が目を切っているうちに、大浦選手が2番手に上がっ
たり、また目を切っているうちに川津選手が2番手もどり、木村選手が3位との差をつめたりと
小さな動きはあったのでした。そんな中残り400、無情にも木村選手に失格コール。表彰台の
チャンスはまだ充分あったのに、これが競歩なのでした。

●女子棒高跳
優勝 吉岡真美(筑波大)3m75
2位 森永麻里子(早大)3m75
3位 蜂須賀陽子(日体大)3m55
「今日の午後はこれ『女子棒高』だけ見ようかな」とも考えたのですが、結局トラックを見てい
ました(笑)。決着がつくまで4時間弱。棒高跳らしく長い戦いでした。吉岡選手は1年生(大
阪・東大谷高出)、見事森永選手の連覇を阻みました。

●女子ハンマー投(これは日大グランドです)
優勝 金子泰子(筑波大大学院)52m63
2位 梅田真弓(日体大)48m44
3位 植木秀美(筑波大)45m82

●女子4x100m予選 3組2着+2
予選通過チーム(順不同) 実は少し自信がないのですが。
日女体大・横国大・筑波大・順大・中大・国士大・東女体大・青学大
よくわからないのですが昨年3位の日体大はDSQで落選のようです。
千葉商大はいい位置(圏内)にいたのですが、2走−3走のバトンで失敗してしまいました。

●女子マイルリレー予選 2組3着+2
予選通過チーム(順不同)
日女体大・中大・青学大・東学大・順大・東女体大・日体大・筑波大
プラスで拾われた形の筑波ですが決勝では優勝するような気がします(4継も筑波が本命
ですけど)。西村美樹選手(東学大)は4走で3人抜きでした。
青学大がこの種目で決勝に残ったのは個人的にはうれしいです。うまく説明できませんが
いつも楽しませてくれるのです。

・5月16日(2日目) 横浜国際競技場

女子の情報はなかなか出てこないでしょうから、一通り書いておきます。
(と言いながら間違っていませんように)

●女子走幅跳
優勝 吉田文代 中大 5m85(−1.1)
2位 木造紫鶴希 中大 5m84(−1.5)
3位 清水遥 筑波大 5m80(−1.8)
4位 野田恵 日女体大 5m80(−1.0)
5位 原樹子 東大(院) 5m69(+0.4)
6位 秋谷真里 千葉商大 5m64(−1.1)

●女子やり投
優勝 植木秀美 筑波大 53m17 大会新
2位 中野美沙 筑波大 48m48
3位 能美カンナ 国士大 48m19

●女子1500 決勝
優勝 桑城奈苗 筑波大 4分29秒24
2位 天野真理子  順大 4分31秒93
3位 五十嶺綾 玉川大 4分32秒95
4位 粟井一恵 筑波大 4分34秒75
5位 岩村聖華 城西大 4分35秒72
6位 高橋聡美 白鴎大 4分36秒75

桑城選手のスピードが明かに抜けており快勝でした。私は午前中の予選は見ていません
が、1年生の粟井選手が決勝に進んでいるのに注目していました。彼女の高校時代(仙台
育英)の詳しい記録は知りませんが、ロードなら一線級とのイメージがありましたので、こ
の1500でどんな走りをするか気になりました。結果、集団のうしろでレースを進め少しずつ
ジリジリと前を追いこんでいく彼女らしい走り(私の主観ですが)で見事4位をゲットしました。
仙台育英→筑波大の長距離ランナーには90年代に大活躍した菅原美和さんがいます。
彼女にも今後の活躍を期待したいです。

●女子400 決勝
優勝 湯野真由美 筑波大 54秒20
2位 西村美樹 東学大 55秒93
3位 櫛田幸恵 中大 56秒25
4位 堀江真弓 順大 56秒74
5位 杉本恵里 千葉商大 57秒12
6位 中村恭子 東学大 57秒24

800ランナーの西村選手、対抗戦だけについに400mに登場となりました。過去マイルリレ
ーの2走を走る彼女を何回か見ていますが、チーム事情で大量にリードされる中、じりじり
追い上げ3コーナー過ぎから大爆発しトップまでもってくることもあります。そしてヨーイドン
の個人種目登場となりましたが、スタートからハイペースでとばす湯野選手にアッという間
に大量リードを奪われてしまい、追い込みも及ばず完敗となりました。西村選手どうのこう
のよりも、湯野選手の素晴らしいスピードだけが目立ったレースとなりました。

女子100準決勝(2組/4)
<1組> -0.1
1位 黒澤茉莉子 筑波大 12秒04 Q
2位 林由佳   中大  12秒20 Q
3位 成瀬美紀  日女体大 12秒22 Q
4位 田中彩子  東海大 12秒30 Q
5位 藤巻理奈  日体大 12秒37
6位 西澤冴子  中大  12秒47
7位 板谷有夏  日大  12秒49
8位 尾島弘美  国士大 12秒59
<1組> +0.2
1位 植竹万里絵 早大 12秒10 Q
2位 植村愛   順大 12秒20 Q
3位 村上奈穂  国士大 12秒25 Q
4位 木村滋子  日女体大 12秒26 Q
5位 沖永智香  東女体大 12秒27
6位 伊藤悠喜  日体大 12秒29
7位 内山由理  群馬大 12秒36
8位 五明淑恵  中大  12秒53

・5月17日(3日日) 横浜国際競技場

●関東インカレ女子三段跳
金曜日の走幅跳で吉田選手と木造選手(共に中大)の差は1センチでしたが、昨日の三段
跳でも1センチの攻防がありました。

優勝 吉田文代(中大)  12m81(-1,0)
2位 木造紫鶴希(中大)  12m79(-1.4) 
3位 野田恵(日女体大) 12m65(+1.6)
4位 藤田奈保子(日女体大院)12m61(-1.1)
5位 小圷智子(順大) 12m48(-1.1)
6位 国広伸子(順大) 12m34(+2.2)
7位 荘久慧(筑波) 12m21(-1,0)
8位 海寳靖子(順大) 12m06(-0.9)

まず8人に残る為の戦い。群馬大の遠橋累選手が2回目に12m00(この時点で6位)でガッ
ツポーズ。2人後の海寳選手は2回目12m00。え〜、どっちが上にくるんだろう、とボードを
見ていると7番目に。この後、1回目ファールの吉田選手が12m79を跳んで2人は7番目と
8番目へ。3回目、遠橋選手またしても12m00、海寳選手はなんと12m01でにっこり。この
後、荘選手が12m18を出して遠橋選手は圏外に去ったのでした。優勝争いは、吉田選手
が2回目の12m79でリード。木造選手の5回目は・・・12m79。え〜〜〜〜とセカンド記録
は木造選手になるよなあ、と順位ボードを注目していると、やはり順位が動いて木造選手
が逆転でトップへ。しかし、すぐ吉田選手、見事12m81を跳び返し首位復帰。木造選手の
最終跳躍は惜しくも12m78。吉田選手の2冠となりました。木造選手は踏切りが合わず、
足をかなり余していましたので惜しかったです。3位の野田選手、6回目の逆転で表彰台
(5位→3位)をゲットしました。

●女子100m決勝(-1.2) 
 
優勝 黒澤茉莉子(筑波大)  12秒18 
2位 林由佳(中大)       12秒26 
3位 成瀬美紀(日女体大)  12秒35 
4位 植竹万里絵(筑波大)  12秒39 
5位 植村愛(順大)       12秒41 
6位 田中彩子(東海大)    12秒47 
7位 木村滋子(日女体大)  12秒51 
8位 村上奈緒(国士大)    12秒52 
 
黒澤選手、スタートで弾丸のように飛び出し、林選手の追い込みを寄せつけず快勝でした。 

●関東インカレ女子走高跳
最初の跳躍を一通り見てシロウトの私にもわかりました。藤沢選手(筑波大)と米津選手(東
学大)の争いになると。米津選手の体はしっかり上がっていましたし、藤沢選手もまずまずに
見えましたから。

試技順--1m60--1m65--1m70--1m73--1m76
中村-----○-----○---X○----XXX
米津-----○-----○----○----XX○
藤沢-----○-----○----○----XX

1m73を3人とも2度落とした後、まず中村選手(東学大)が失敗で脱落。米津選手は見事ク
リアしてガッツポーズ。さあ3連覇を目指す藤沢選手は追い込まれました。2度の跳躍とも体
が上がらずに完全な失敗だったのです。時計はもう動き始めました・・・・。しかし、すーっとス
タートした藤沢選手、見事にクリア。大ピンチを逃れました。
1m76は藤沢選手その勢いのまま1回目に見事クリア。1回目は高さを意識したのか体が上
がらなかった米津選手の2回目&3回目は惜しい失敗で勝負あり。一旦はタイトルに手が届
きかけた米津選手。テントの中でがっくりしているのが遠くからでも見てとれました。

優勝 藤沢潔香(筑波大)1m76 大会3連覇
2位  米津毎(東学大)1m73
3位  中村瀬奈(東学大)1m70

関東インカレにおきまして、筑波大の湯野真由美選手、見事5冠を達成しました。16日の400、
昨日の4継とすでに2冠でしたが今日もほんとうにすばらしい走りでした。

400mH決勝 優勝 57秒71 日本学生新
200m決勝  優勝 24秒37(±0)

そしてマイルリレー、3走で登場した湯野選手は物凄い気迫の走りでで1・2走で遅れた筑波大
を一気にトップにもってきて、さらに大きなリードを奪いました。。4走で追い上げられ最後の直線
では激戦となりましたが、貯金を生かしてぎりぎり粘りきり。湯野選手の5冠達成となりました。

●女子マイルリレー
優勝 筑波大  3分45秒20(宮崎・植竹・湯野・坂田)
2位 東学大  3分45秒51
3位 日女体大 3分45秒54

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