2005年全日本インカレ by ヌレギヌさん 結果は日本学連

・7月1日

やや悪天候の中、始まりました。
初日のトラックの決勝種目は1500mと400m。でも私は悪い(?)癖で遠目の混成女子を凝視しながらの観戦でした。

●女子400決勝
優勝 丹野麻美(福島大)52秒76 大会新
2着 青木沙弥佳(福島大)54秒68
3着 桜井里佳(福岡大)55秒05

丹野選手、予選は直線流しに流した感じで54秒21。決勝で52秒台が出る雰囲気は感じなかったのですが、さすがでした
ね。注目の2位争いは青木選手の圧勝。福島大勢はなかなかいい感じです。

●男子400m決勝
優勝 成迫健児(筑波大)46秒16
2着 山口有希(東海大)46秒32
3着 井上洋佑(筑波大)46秒52
3着 堀籠佳宏(日体大)46秒52

いかにも好調そうな成迫選手が最初からリードを奪い、2つ外側の山口有選手を追い抜く勢いでレースは進み、最後の直線
山口有選手が懸命に盛り返しましたが、成迫選手がなんとか粘りきって優勝。積極策が成功した形でした。 

●女子1500m決勝
優勝 加来美咲(名城大)4分21秒95
2着 五十嶺綾(玉川大)4分22秒98
3着 立花三沙子(立命大)4分24秒07

確かに加来選手は予選でかなりいい感じであり、別の組の五十嶺選手は非常に苦しいレースでした。しかし加来選手がこう
も見事に優勝するとは予想できませんでした(と言いますか私はそれでも五十嶺選手が勝つと思っていた)。決勝では加来選
手、残り400手前から一気に集団を抜け出して勝負に出ます。五十嶺さんは残り250くらいからようやく2番手集団を捕らえ、
最後の直線で得意の瞬発力を爆発させるかと思いましたが、加来選手のスピードも落ちず、完敗でした。

●男子1500m決勝
優勝 村上康則(順大)3分44秒08
2着 田子康宏(立命大)3分45秒84
3着 池田泰仁(立命大)3分47秒23

予選から村上有利は感じていました。決勝では田子選手が逃げの手に出ようとしますが村上選手ががっちりマーク。2人の
マッチレースのようになりましたが(ついていった京産大大西選手は途中で脱落)、完全に村上選手がねじ伏せる形での優勝
でした。スローペースでのラスト勝負を願っていた選手たちに出番はなく、3位以下は全く別のレースをしていた感じでした。

●女子混成(7種)初日

4種目終了時点の点数は発表されなかった(?)ので自分で足し算したのですが

横田美帆(日体大) 3142点
小菅亜由美(東女体大)3029点
松下小織(東京学芸大)3015点
伊藤みのり(大体大)2945点

おそらくこんな感じだと思います。
関東インカレで快勝した小菅選手は最初の100mハードルから今日はもう一息だったでしょうか、横田選手にリードを許しま
した。横田選手はまあまあだったでしょうが、絶対に飛ばなくてはいけなかった走高跳の1m63を落としたのがどう響くか。松
下選手は得意の走高跳で1m69をクリアしいい位置につけました。明日、横田選手は苦手な800mを2分30秒台終盤で踏
ん張れるか、そして、得意の槍投げで50m近くまで投げれるか。個人的には超注目です。

●女子100m

予選と準決勝(2組/4着)が行われました。

準決勝 第1組 −0.6
1着 藤巻理奈(日体大)11秒88 Q
2着 北風沙織(浅井学大)11秒90 Q
3着 渡辺真弓(福島大)12秒24 Q
4着 成瀬美紀(日女体大)12秒19 Q

ほとんど北風選手のレースだったのですが、最後の10mは藤巻選手がなぜか強いのです。でも2本の100mと4継を見たか
ぎり、北風選手は好調だと思います。決勝での再戦が楽しみです。

準決勝 第2組 −1.2
1着 栗本佳世子(福島大)11秒87 Q
2着 佐野夢加(都留文大)11秒95 Q
3着 植竹万里絵(筑波大)12秒11 Q
4着 松原美華(龍谷大)12秒19 Q

栗本選手がまた好調なのです。優勝争いは、栗本・北風・藤巻の3人だと思いますが、もしや4年生の藤巻選手が有利なの
かも。

●男子100m

準決勝 第1組 −3.0
1着 佐分慎弥(日体大)10秒54 Q
2着 塚原直貴(東海大)10秒64 Q
3着 相川誠也(早大)10秒76 Q
4着 仁井有介(順大)10秒80 Q

第2組 −1.0
1着 高平慎士(順大)10秒56 Q
2着 北村和也(早大)10秒64 Q
3着 嶋勇太(京産大)10秒67 Q
4着 若崎健太(日大)10秒70 Q

いよいよ高平vs佐分です。今日は風が常に向かっていましたので明日は風もレースを応援してほしいですね。でも時計勝負
になったら佐分選手不利かも。

●女子4x100mリレー予選(4組/1着+4)

第1組
1着 福島大 45秒79 Q
2着 中京女大 46秒92 q

第2組
1着 日体大 46秒19 Q
2着 北海道浅井学園大 46秒76 q

第3組
1着 筑波大 46秒17 Q
2着 日女体大 46秒79 q

第4組
1着 中大 46秒80 Q
2着 仙台大 46秒87 Q

実はプラスの4校は未確認なのですが自分の記録メモを見た限りはこれでいいかと。福島大が優勝するのではないでしょう
か。100mで決勝進出の2人の他の長島選手(100m準決落ち)と100mハードルの熊谷選手がいますから・・・。

●男子4x100mリレー予選(3組/2着+2)

第1組
1着 日大 40秒09 Q
2着 早大 40秒21 Q

第2組
1着 国士舘大 39秒80 Q
2着 順大 39秒89 Q
3着 日体大 39秒93 q

第3組
1着 東海大 40秒10 Q
2着 福岡大 40秒15 Q
3着 中大 40秒21 q

これもプラス2校の正式発表の記憶はないのですがこれでいいかと。
有力各校は予選は通ればいいと考えていたでしょうから、予選の結果はあまり参考にはならないかと思います。でも国士舘
の組1位通過はお見事。

●男子110mハードル予選
(準決勝と決勝は明日です)
注目の大橋祐二選手(筑波大)が予選第6組に登場。残念ながらちょうどいかにもすべりそうな悪い状況でした。流し気味で
タイムは13秒95(風はメモ忘れで判りませんが向かっていた可能性が高い)。明日はA標準突破を期待。

●女子100mハードル予選
(準決勝・決勝は明日)
個人的には注目の種目です。
一木あずさ選手(日女体大)は組1位通過で13秒75(−1.0)。関東インカレ同様いい感じです。
熊谷史子選手(福島大)は組1位通過で13秒74(−0.4)。スピード感溢れるいい走りで金子紗織選手(筑波大)に圧勝。
優勝候補筆頭に見えました。
塩塚あかね選手(熊本大)は組1位通過14秒08(−0.5)。小柄ながらスピードありますね。
城下麗奈選手(青山学院大)はかろうじて組1位通過で14秒06(−1.0)。明日は頑張ってほしいです。

・7月2日

競技開始が10時半。最後の10種1500mが終了して4継の表彰式が終わったら夜8時でした。例によって思い切り満喫してき
ました。結果は日本学連のサイトで見れますね。ありがたいことです。

●男子100m
佐分(日体大)vs高平(順大)の対決は佐分の勝ち。スタートからリードし後半の追撃を押さえ込んで快勝でした・・・・・・その
後4x100リレーの決勝がありまして、日体大は最下位だったのですが、選手の誰かがタンカで運ばれた?ようです。位置
関係からして佐分選手だとつじつまが合うのですが、私の勘違いだと祈りたし。

●女子100mはスタートで北風(浅井学大)が飛び出すも中盤以降は貫禄で藤巻(日体大)が出てきて快勝。後半伸びた
栗本(福島大)が2位でした。

●男子110mハードル
大本命・大橋(筑波大)が3着に敗れる大波乱。予選・準決勝と快調かと思われた大橋選手ですが、スタートで立ち遅れたの
でしょうか、後半も今ひとつ伸び切れませんでした。優勝は対抗馬・野元(福岡大)をも退けた伏兵・隈元(日体大)でした。

●女子100mハードルは一木(日女体大)が快勝。スタートは塩塚(熊本大)に出られましたが落ち着いて後半抜け出しまし
た。熊谷(福島大)が3着。一木の隣のコースだった城下(青学大)は前半から立ち遅れて自分のレースが出来ず6着に終わ
る。準決勝時はいい感じだと思ったのですが。

●女子4x100リレー
福島大が学生新で快勝。長島選手抜きのオーダーでしたが、熊谷・栗本・松田・渡辺真のオーダーで藤巻(日体大)の最後
の追撃を許しませんでした。

●男子4x100リレーで日大は見事3位をゲット。優勝は本命順大。日大は粘りのレースで国士舘(2着)には負けたものの、
東海と早大を押さえ込みました。これはうれしかったです。

●男子砲丸投げ
大橋(国士舘大)が1試技ごとに記録をアップし最後は17m26を投げて優勝。砲丸で沸くのはうれしいものです。あほなお
っとうさんの息子さんは逆に残念ながら第1投目が最高記録となり入賞のみでした。納得のいかなさからか何度も奇声を
発していましたが・・・。

●女子混成2日目
5種目めの走幅跳は横田(日体大)さんが好調で5m80。小菅さん(東女体大)は惜しいファールが響き5m52に終わり横田
さんが昨日の勢いのまま差を広げる。
6種目めはやり投げ。ところが今日の横田さんはやりが高く上がりすぎてしまい44m08に終わる。小菅さんは44m69を投げ
200点以内の差で最終800mへ。この差は・・・小菅さんの出来次第ではきわどい結果もあるのでは・・・・。
最終種目800m。横田さんは落ち着いて自分のレースをして2分38秒台でまとめました。小菅さんはやはり逆転を意識した
のか後半はあまり伸びず2分29秒台。横田さん逃げ切りで2連覇達成でした。でもちょっと浮気して小菅さんに勝たせたかっ
たかなあとも思いました。3位の松下さん(東京学芸大)、単独種目の走高跳にも登場していましたが、今思えば合間に800
を走っていたのか?。よく頑張った3位でした。

●女子三段跳
荘久慧(筑波大)さんはいつも出ている選手なのでよく見ているのですが、1回目いきなりの12m67。『ベストが出たあ』と
笑顔で喜んでいるかと思ったら、2回目に12m87(±0)。結局これが効いて4センチ差で見事優勝。正直もっと低い記録で
決まると思っていましたので驚きでした。

●注目の女子800m
予選と準決勝がありました。もちろん注目は4年生の山下選手(大体大)と1年生の陣内選手(佐賀大)の対決。山下さんは
1500を欠場してここに賭けていることでしょう。予選は共に余裕で1位通過。ところが準決勝が同じ組になってしまいました。
その第一ラウンドは、陣内さんが逃げて山下さんががっちりマーク。結局最後まで全く動きがなくそのまま流れ込みました。
最後の直線はお互いに手の内を隠したのかも?。明日の決勝はどうなるのでしょう。山下さんは陣内さんに好きにレースを
させるのでしょうか?。

●女子400mハードル
予選がありまして『6組/1着+2』というチョンボの許されない状況でしたが(この競技は一度バランスを崩すと非常に苦しくなる
)、福岡大の2人(桜井・澤田)、一押しの順大・石野、そして福島大からの刺客・青木は無事通過。明日の決勝では是非石野
さんの激走が見たいのですが、予選を見たところでは、やはり桜井さんが勝ちそう・・・・・。

・7月3日

●女子800m決勝
前日の準決勝と全く同じ展開で陣内さん(佐賀大)が逃げて山下さん(大体大)ががっちりマーク。3番手以下は離れたまま
この日も最後の直線まで来ました。2人の最後の踏ん張り合いは山下さんの勝ち。やはり前日の準決勝で陣内さんの最後
の脚を測っていたのかもしれませんね。

●女子棒高跳
早稲田3人娘のひとり中川舞子選手が練習中のケガで欠場となってしまいました。その瞬間見ていたのですが、何ともコメン
トのしようがありません。
競技の方は、中京大陣営が3m80をクリアできずに消える中、大本命・南野選手(筑波大)を含む4名が3m80を成功。しかし
そこから先に進めたのは南野選手のみ。普通に優勝となりました。
この女子棒高跳、いろいろ大変なのは想像できますが、競技開始が予定より30分近く遅れたり、井桁選手(早大)の3m85の
時何かがあって結局4回跳躍したりと(たぶん2回目が無効だったかと)、もう少しスムーズに運営してほしいとも思いました。

●男子800m
レースは普通に下平選手(早大)が勝ったのですが、混戦の2番手争いは、福島大・沼田選手が抜け出して2位でゴール。と
ころが結果が発表になると何と失格。沼田選手は福島大の主将だったと思います。非常にいいレースに見えただけに残念。

●女子10000m競歩
スタートから鈴木澄子選手(東北福祉大)が飛び出し、有力2番手集団は微妙に距離(3秒〜8秒)を保ちながら追走する状況
。そんな中昨年同様、多くの有力選手が(たぶんレッドカード)で知らない間に消えていきました。8000mを過ぎてから先頭
鈴木選手をいい感じで追い始めた福中千裕選手(国士館大)も9000m過ぎにはいなくなってしまい、2番手となった渕瀬真
寿美選手(龍谷大)ももう前は追えない感じで、鈴木選手見事にスタートから逃げ切りでゴールイン・・・・・・・・・・結果が発表
されると鈴木選手の名前はなく(まあ失格だったのですが)渕瀬選手の大会新での優勝でした。昨年みんなが失格して2着
だっや井藤選手(広島大)、今年も前を行く選手がかなり消えて4着に入賞でした。

●女子400mハードル決勝
スタートから本命・桜井里佳選手(福岡大)がリード。2番手はすぐ外側のレーンの青木沙弥佳選手(福島大)。3コーナーで
は桜井選手が青木選手に並んでいる形ですが、ここから青木選手が出て来て外側を走っているのに4コーナーではわずか
ながらリードを奪う激戦。しかしここから青木選手にはおつりが残っていませんでした。最終ハードルでややもたついてしまい
、普通に最後まで走れた桜井選手の優勝。タイムはは57秒42と57秒89。なかなかレベルの高い見ごたえのあるレースだっ
たと思います。

●女子マイルリレー
4連覇を目指す福島大は予選から2人を入れ替え必勝体制。立ちはだかったのは福岡大。3走までは五分に対抗でしました
が、丹野選手を残している福島大が最後は勝利。でも今までは大差の勝利が続いていましたが、これからはちょっとわからな
いでしょうね。

●女子200m決勝
『丹野(福島大)vs藤巻(日体大)』と400の覇者と100の覇者の対決でした。4コーナーを出たところで丹野選手がリード。藤巻
選手得意の追い込みの体制かと思いましたが、丹野選手がっちり受け止めて優勝しました。この学生新記録(23秒73)は藤
巻選手がいてこそ出たのだろうと私は思います。

●男子マイルリレー
1走は最後に脚をためていた東海大・太田がリード。2走で筑波大・庄形が追ってきて早くもマッチレースの模様で並ぶ感じで
3走へ。バトンが渡った瞬間、筑波大・井上選手が強引に割って入ると東海大・赤松選手はやや遠慮?して2番手。その状況
は直線でも変わらず、4走のエース対決へ。前を行くのは成迫(筑波大)、すぐ後が山口有希(東海大)。緊迫の中最後の直
線勝負。山口が外から並びかけるまでいく寸前で成迫が粘りきって筑波大が優勝。共に大会新の凄いレースでした。

●女子ハンマー投げ
前日に『3人共優勝候補』という中京大の部員さんが話しているのを偶然耳にしていましたが、予選(代々木競技場)は1位・
3位・6位で通過。決勝では予選でも1位の小竹久美子選手が1回目から思い切り投げまくり大会記録に迫る好記録で圧勝。
6投目を投げ終わった後には感極まって泣いていました。予選6位の山城美貴選手は4回続けてファールの後5投目にやっと
ギリギリでエリア内に入り記録成立。しかし6投目の1発逆転が決まり2位に飛び込みました。また平均して好記録で投げた
種村真利選手が3位。見事中京大の表彰台独占でした。